弁護士になる前，私は家業の被服卸売業を営んでおりました。

私の故郷は繊維産業の盛んな小さな街でした。子供の頃は，そこかしこからミシンの音が聞こえて，職人さん達の明るい声が響いていました。街中が賑やかで，活気にあふれていました。

ところが，私が先代の後を継いだ頃には，地場産業は廃れて，たくさんの取引先が苦境に追いやられていました。地元では有名な企業が，相次いで倒産に追いやられる事態となったのです。その方たちは，決していい加減な仕事をしていたわけではなく，真面目で実直に生きてきた方ばかりでした。このような事態を目の当たりにし，自分ではいかんともしようのない，歯がゆい思いをしてきました。

弁護士としての道を歩む以上，私はこうした思いを胸に，依頼者と向き合っていきたいと思います。人は誰しも思い通りの人生を歩めるわけではありません。むしろ，思いもよらぬ出来事に巻き込まれ，こんなはずじゃなかった・・と思うことの方が多いとさえ言えます。

「これから先どうしたらいいんだろう・・」
「自分は一体どうしたらいいんだろう・・」

そんなとき，親身になって相談に乗ってくれ，力になってもらえることのありがたさを，私は身に染みて理解しています。これからは，私自身が親身になって依頼者の悩みに耳を傾け，お力添えできるよう努力して参りたいと思っています。

私は、当事務所に入所して以来、東京弁護士会に所属して、東京本店にて多くのご相談をお受けして事件の解決に尽力して参りました。東京本店では、主に相続、離婚、労働問題（労働者側、使用者側双方）、交通事故、刑事事件、C型肝炎給付金訴訟などを取り扱ってきました。その後、令和2年2月、水戸支店代表弁護士に着任いたしました。

当事務所は，家事事件を得意とする法律事務所であり、現在では家庭裁判所所長を務めた元裁判官の弁護士が複数名所属するなどして多くの知識と経験を蓄積しています。そして，私は，水戸支店代表弁護士として，事務所のノウハウなども活かしながら，法律問題でお悩みの方のために全力を尽くしております。